よくわかるM&A

2025年7月23日

【2025年版】M&A事例と動向

【2025年版】M&A事例と動向

帝国データバンクが発表する「全国企業「後継者不在率」動向調査」では、日本における2024年の後継者不在率は52.1%で、2021年から減少傾向にあります。

調査では、代表者の就任経緯として「同族承継」「内部昇格」が高い割合を占めていますが、M&Aを活用した事業承継も年々増加傾向にあり、引き続き事業承継の手法としてM&Aを選ぶ企業が増えていることがうかがえます。
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2025年1月|M&A事例

▷パロマ・リームホールディングスによる富士通ゼネラルの買収

2025年1月、給湯器大手のパロマ・リームホールディングスは空調大手の富士通ゼネラルを約2560億円で買収することを発表しました。

この買収により、パロマ・リームは富士通ゼネラルとの相互補完的な協業によるさらなる成長を目指し、北米など海外市場での販売を拡大していきます。

ベインキャピタルによるジャムコの買収

2025年1月、米投資ファンドであるベインキャピタルは飛行機内装材メーカーのジャムコを約1000億円で買収することを発表しました。

この買収により、ベインキャピタルは豊富な資金力や経営ノウハウを活用し、コロナ禍で悪化したジャムコの財政を立て直し事業拡大を支援していきます。

2025年2月|M&A事例

▷三菱ケミカルグループによる田辺三菱製薬の売却

2025年2月、化学メーカー大手の三菱ケミカルグループは製薬子会社である田辺三菱製薬を約5100億円で米投資ファンドであるベインキャピタルに売却することを発表しました。

新薬の開発のため多額の費用が必要となる製薬事業を切り離し、経営資源を主力である化学関連事業に集中させるとしています。一方、ベインキャピタルはヘルスケア分野への投資実績を活用し、事業拡大を支援していく方針です。

日本郵便によるトナミホールディングスの買収

2025年2月、日本郵政の子会社で郵便事業などを担う日本郵便は物流準大手のトナミホールディングスを約6000億円で買収することを発表しました。

主力である郵便事業で苦戦する中、日本郵便はトナミホールディングスの買収を通じて物流サービスの強化を進め、トラック運転手が不足する物流の「2024年問題」解決にも繋げていきます。

2025年3月|M&A事例

ソフトバンクグループによるアンペア・コンピューティングの買収

2025年3月、ソフトバンクグループは米半導体設計企業であるアンペア・コンピューティングを子会社を通じて約9700億円で買収することを発表しました。

ソフトバンクグループは2016年に英半導体設計大手であるアームを買収していますが、大規模データ処理やAI分野において強みを持つアンペア・コンピューティングの買収を通じて、アームとの連携を通じてAI分野の成長をさらに加速させていきます。

▷セブン&アイ・ホールディングスによるヨーク・ホールディングスの売却

2025年3月、セブン&アイ・ホールディングスはスーパーのイトーヨーカ堂や外食など非中核事業を束ねるヨーク・ホールディングスを約8100億円で米投資ファンドであるベインキャピタルに売却することを発表しました。

ベインキャピタルは、ヨーク・ホールディングス傘下の事業について、店舗運営を改善や新商品・サービスの開発などを通じてグループ内の連携を強化し、3年後の2028年に企業の上場を目指すとしています。

2025年4月|M&A事例

▷SBIホールディングスによるヨーク・ホールディングスの売却

2025年4月、SBIホールディングスは韓国の連結子会社であるSBI貯蓄銀行の株式の一部を約900億円で韓国の生保大手である教保生命保険に売却することを発表しました。

SBIホールディングスは2013年、経営難にあったSBI貯蓄銀行の前身企業に追加出資を行い子会社化し、短期間に債権を実現後、現在は韓国最大の貯蓄銀行にまで成長を遂げました。この売却により、SBIホールディングスはSBI貯蓄銀行に対する投資の一部回収を行うとともに、教保生命保険グループとの関係強化を図っています。

▷トクヤマによるJSRの買収

2025年4月、総合化学メーカーであるトクヤマは半導体材料大手であるJSRの体外診断用医薬品事業と対外診断用医薬品材料事業を約820億円で買収することを発表しました。

トクヤマは健康分野を成長事業と位置付けており、今回の買収を通じてJSRが持つ診断薬の技術と販売網を活用し、対外診断事業を拡大させていきます。

2025年5月|M&A事例

▷NTTドコモによる住信SBIネット銀行の買収

2025年5月、通信大手のNTTドコモはインターネット銀行大手である住信SBIネット銀行を約4200億円で買収することを発表しました。

競争激化や人口減少により通信事業の成長が頭打ちとなる中、NTTドコモは今回の買収で銀行業へ参入し、自社サービスの経済圏の拡大や若年層の取り込みなどを通じて顧客の囲い込みにつなげていきます。また、これにより携帯キャリア4社全てが傘下に銀行を持つこととなり、金融サービスにおける競争が激化することが予想されます。

▷塩野義製薬による鳥居薬品の買収

2025年5月、製薬大手の塩野義製薬はJT(日本たばこ産業)傘下で医薬品事業を手掛ける鳥居薬品を約1600億円で買収することを発表しました。

塩野義製薬は感染症の治療薬に強みを持ち、皮膚疾患の治療薬を手掛ける鳥居薬品とともに販売網や開発力を高め、グローバルでの競争力を高めていきます。また、JTは医薬品事業から撤退し、主力事業であるたばこ事業へ集中することになります。

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