加速する経営環境の変化。異業種M&Aで持続可能な企業を目指す

青果仲卸業界が変化するなかで後継者問題も抱える4代目社長

関東で青果仲卸業を手掛けるA社。A社代表は父から会社を継いだ4代目であり60歳を超えていたが、親族に後継者となる人物はおらず、社内にも後継者候補がいない状態だった。また、近年、青果仲卸業界は産地出荷者や小売業者の大型化などによる利幅減少が課題となっており、A社では燃料費の高騰による運送コストの増加も利益を圧迫していた。今後の経営に不安を抱えていたA社社長はこれらの課題を解決する手段としてM&Aの検討を開始した。

• 譲渡企業A社
  社長

  将来的な青果業界の衰退は目に見えており、その中で私は、どのような手法で企業を成長させようかと常に模索していました。M&Aに関しては、青果業界でも関東の市場などに大手企業が参入してきており、それほど珍しくもなくなってきたと考えていたので、以前から具体的に検討していました。そんな時にfundbookとお話したのですが、初めてお会いした時からいつも親身になって話を聞いてくれていました。

• fundbook
  アドバイザー

  A社社長は経営を一手に担っており、また青果業界独特の生活リズムも相まって、疲れているという印象がありました。A社社長は、このまま単独資本では確実に業況が悪くなっていくことを懸念されていたので、M&Aという手法でマイナス部分をプラスに転換できる譲受企業様をご紹介しました。A社社長からは「わくわくする提案だね」と褒めていただき、A社社長のご期待に応えられるようにその後も尽力いたしました。

仕入れから消費者への販売まで、協業により広がる新たな可能性

譲渡候補先を探すなかで、運送業を手掛けるB社とマッチング。異業種ではあるものの、A社にとっては運送コストの削減、B社にとっては取引の拡大というメリットが見込まれた。A社社長は面談で、従業員のことを大切に思うB社社長の人柄にひかれ、また、常にリスクヘッジを心がけた経営と営業力の高さに「B社のサポートがあればさらに成長できる」と確信した。一方B社は、体得に長い年月を要する青果販売のノウハウを持つ優秀な人材がA社に多数在籍していることを評価し、協業を通じて農家からの仕入れから消費者への販売まで一気通貫のサービスができると見込み、M&A成約に向け議論を進めていった。

• 譲渡企業A社
  社長

  B社さんと直接お会いし、温厚で誠実な経営をされている企業だと実感しました。
  また従業員のことを考えるB社社長の人柄、また取締役の手腕にも率直に惚れましたね。面談で初めてお会いした時から非常に良い印象で、当社を託せるのはもうこの企業しかないと心から思いました。M&Aを進めていくなかでも、「fundbookに任せていれば大丈夫」と思っており、不安は特にありませんでした。

• 譲受企業B社
  社長

  A社は地場の青果市場を担っており、無くてはならない企業だと感じました。加えて、真っすぐ目を見て話すA社社長の人柄も素敵だと思い、これまで社長が育ててこられたA社を、当社が引き継いでさらに成長させたいと強く思いました。

• fundbook
  アドバイザー

  面談時から両社社長はお互いに好印象を抱いており、両社のプラス、マイナスを補う素晴らしいマッチングだと感じました。このご縁を繋いでいけるよう、成約までのご支援に対してさらに身の引き締まる思いでした。

B社の経営のもと、青果と運送の強みを活かした体制構築へ

両社のM&Aは無事成約。A社社長は勇退し、A社の経営はB社に託されることとなった。今後、A社は変化する青果仲卸業界で持続的に発展していくために、B社との協力関係を深め、両社の強みを活かしながら成長できる体制を整えていく。

• 譲渡企業A社
  社長

  成約したときは、肩の荷が降りたようでほっとしたのを覚えています。今回のM&Aについて、社内では好意的な反応で、社員一同が今後に対して前向きになってくれたことが嬉しかったです。初回の面談から成約まで、いつも親身に、そして適切なアドバイスをしてもらい、fundbookに任せて本当によかったと思っています。

• 譲受企業B社
  社長

  大きな問題もなく、無事に成約を迎えれたことを大変喜ばしく思います。成約までの間、fundbookからは常に第三者的なアドバイスをもらい、迷うことなく進めることが出来ました。無事A社とのM&A成約は実現しましたが、成約はゴールではなくスタートだと思っていますので、お互いに足りないところを補完し合い、企業として共に成長していきたいと思います。

• fundbook
  アドバイザー

  ご成約式では感動的なお話もあり、本件のアドバイザーとして関われたことを大変嬉しく思います。本件は全体を通して、両社社長が互いに「人柄に惚れたこと」が非常に印象的でした。
  人柄だけでなく、両社の事業上の相乗効果もはっきりしていることから、これからの事業展開が楽しみで仕方ありません。