事例紹介

高度な技術を守るため、M&Aで経営の立て直しへ

高度な技術を守るため、M&Aで経営の立て直しへ
  • 譲渡企業A社
    業種
    農業
    地域
    東北
    設立
    約40年
    事業内容
    養鶏業
  • 譲受企業B社
    業種
    農業
    地域
    関東
    設立
    約50年
    事業内容
    養鶏業

東北地方で養鶏業を手がけるA社。父の急逝による突然の相続で、A社社長は急遽代表に就任した。
しかし準備不十分な中での就任だったために経営が悪化し、取引先からは事業継続性について不安視されていた。
お客様と従業員のためにM&Aという手段を決断したA社社長はB社と出会い、従業員や地域に対する想いに対して両社が共感。交渉はスムーズに進行し、成約に至った。
M&A成約後、会社の業績は改善傾向になり、技術や従業員の雇用継続が実現。A社社長は勇退し、肩の荷も降りて豊かなセカンドライフを歩むこととなった。

課題

  • 急な相続で事業承継で、A社社長は準備不十分な中代表取締役に就任
  • 取引先でもある外部株主から、A社社長下での事業継続性を不安視されており、取引が停止される可能性あり
  • 縮小するマーケットの中で、定評のあった品質を十分に広げる営業力に課題あり

効果

  • 大手で信用力のあるB社と手を組むことで、ステークホルダーとの関係性が改善
  • A社社長は経営から離れることで肩の荷が降り、豊かなセカンドライフを送ることが可能に
  • A社の課題だった営業力をB社の営業力でカバー。またA社の高度な技術をB社に伝承していくことで、両社共に事業上のシナジーを発揮

急な相続で、準備不十分な中での社長就任。経営悪化により、事業存続をかけM&Aを検討

養鶏業を営むA社。A社社長は父の急逝を機に代表に就任した。準備不十分ななかでの就任だったためA社の経営は悪化し、取引先でもある外部株主からは、A社社長下での事業継続性について不安視されていた。事業を継続し従業員を守るための手段として、最終的にA社社長はM&Aを選択。そんななか、経営再建を担っていたA社外部取締役の紹介で、fundbookと面談を実施。

  • 譲渡企業A社
    社長

    コロナ禍の影響で、養鶏業の市場はさらに縮小していました。打開策が限られ、経営も悪化し、私はこれからの経営における強い閉塞感を感じていました。そんななかでもまずは自社単独で経営を改善しようと色々な対策案を模索しましたが、やはり限界がありました。その時に、M&Aといった「外部との連携」に活路を見出したのです。
    とはいえ、当社は私の父から承継した会社です。自分の代で従業員やブランドを外部へ手放してしまうことに対しては、後ろめたさがありました。しかしお客様や従業員のために会社は存続していかなければなりません。そのために最善な手段として、M&Aを選んだのです。
    fundbookのアドバイザーは、M&Aのすべてを丁寧に分かりやすく教えてくれました。また、養鶏業への知識も十分お持ちだったので、安心してM&Aを決断できましたね。

  • fundbook
    アドバイザー

    A社社長との初めてのご面談のときは、人目につかないように東京にお越しいただいた際に、ご紹介者様が同席する形で実施させていただきました。 M&Aは経営戦略の一つに過ぎませんが、 A社社長は経営改善のためにこれまであらゆる手立てを打ってこられた上でのご相談であったため、本件においてM&Aが貢献できる可能性をご説明させていただきました。
    また、A社社長は持病による体調面の不安があったこともあり、やや憔悴されているような印象を持ちました。A社のためにも、またA社社長ご自身のためにも、私たちfundbookでお力になれることはしっかりとお伝えさせていただきました。

事業への姿勢が高く評価。「A社の技術を守りたい」と情熱的なオファー

マッチング開始後、1社とマッチングするも、コロナ禍やエリアの観点から成約には至らず。次にB社とマッチングし、交渉がスタートした。交渉においては、出資割合や譲渡価格について様々な議論がなされたが、「養鶏業を盛り上げたい」「地域に貢献したい」という思いは一致していた。他にも、現地の農場を長時間かけてくまなく見学し、そのなかでA社施設の綺麗さや衛生管理へのこだわりをB社が高く評価。事業に対するA社の真摯な取り組みがB社に伝わり、「A社の技術を守りたい」という思いから、交渉はスムーズに進んでいった。

  • 譲渡企業A社
    社長

    B社さんは、知名度のあるお相手なので私も知っていました。とはいえ、本音は不安の方が大きかったですね。しかしB社との面談を通じて、B社さんと手を組むことで将来の経営不安がなくなる点、またB社社長のお人柄やリーダーシップに触れ、安心して会社を任せられると感じた点から、B社さんとのM&Aを前に進めようと思いました。この時点で、B社さんとM&Aを勧めるという自分の判断は正しいと確信できたので、後ろめたさや後悔はありませんでした。
    M&Aを進めていくなかで、fundbookのアドバイザーには色々とサポートしていただき、スムーズに進んでいきました。それでも、無事に成約するのかという漠然とした不安はまだ残っていましたね。

  • 譲受企業B社
    社長

    A社さんは「歴史と技術力のある確かな会社」という印象がありました。また、拠点が当社の子会社から近いこともあり、A社さんには早い段階で高い関心を持っていましたね。面談でA社社長とお話したときは、誠実で実直な方だなと感じました。従業員や地域に対する思いにも非常に共感でき、ぜひA社さんと力を合わせて頑張りたい、と思いました。面談と施設見学をした後、M&Aを進めていく決心がついたので、この時点から既にM&A後の体制づくりを検討し始めていました。

  • fundbook
    アドバイザー

    本件では、A社様を厳選した候補先企業にご提案するかたちを採用しました。その中でB社という素晴らしい企業様にご関心を持っていただけた点は非常に良かったと感じています。
    早い段階でご両社が、このM&Aが自社・従業員・地域のためになるのだという想いを共通してお持ちで、相思相愛のご関係性であったように感じています。

強固な経営基盤によって業績は改善。A社の技術は守られ、充実したセカンドライフも

交渉の終盤に、従業員への開示及び意思確認を希望したB社。全従業員に対しM&Aの実施について開示を行ったところ、従業員は「大手グループと手を組むことで安心して働ける」とM&Aに肯定的な反応を示した。
その後の調整もスムーズに進み、無事にM&Aは成約。成約後、B社による経営ノウハウの提供によりA社の業績は改善。A社社長は経営という肩の荷が降り、自身の健康管理に集中するセカンドライフを送ることに。A社の技術と従業員の雇用が守られ、A社社長の豊かなセカンドライフにも繋がるM&Aとなった。

  • 譲渡企業A社
    社長

    交渉中、豪雨の影響で農場が被害を受けるなど、一筋縄でいかない面もありましたが、無事に成約できて、とにかくほっとしましたね。私だけでなく、従業員も安堵の表情を浮かべており、それがとても印象的でした。自分の判断が正しかったのだと思えた瞬間でしたね。
    成約までの約3ヶ月という期間は長くも短くも感じましたが、一貫してfundbookのアドバイザーを信じて進むことができました。無事成約できたのも、そのおかげだと思います。

  • 譲受企業B社
    社長

    M&Aの成約は我々にとってはあくまでスタートです。なので、成約した時も身の引き締まる思いでした。交渉のなかで、条件面についてはfundbookのアドバイザーから事前に提供されていた情報が正確だったこともあり、ブレがなく成約することができ終始安心感がありましたね。
    今後は、A社さんがこれまで築き上げてきた信用を維持発展し、従業員やお客様に今後も喜んでいただける企業グループを作っていきたいと思っています。

  • fundbook
    アドバイザー

    本件は、従業員や取引先に応援していただけるM&Aとなりました。成約の際にご両社がほっと一安心している姿がとても印象に残っております。
    ご両社は消費者とダイレクトな接点を持っている企業ではありませんが、日本の食産業を支える非常に重要な企業です。その存続と発展に貢献できたことを、大変光栄に感じております。

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