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北海道北広島市と札幌市に拠点を置く泉澤測量設計株式会社(土地家屋調査士法人ポラリスを併設)は、代表取締役の泉澤誉一氏が、土地家屋調査士の資格を携えて独立した2003年に設立されました。今では道外からも仕事の依頼が来ているほど、高い技術と優れた実績が業界内で評価されています。
将来、自身が引退した後も従業員のために事業と会社が続いていくよう、50歳から様々な方法を模索し続けていた泉澤氏。60歳を迎えた頃に、M&Aでの事業承継を本格的に検討しはじめました。その後、国内最大規模の土地家屋調査法人でもある株式会社森事務所と巡り合い、2025年7月にM&Aが成約。森事務所・代表取締役会長の森秀夫氏と互いに強い共感を覚え、ともに成長する道を進み始めています。
泉澤氏が「奇跡だった」と語る今回のM&A。どのような経緯で成約に至り、今後グループでどう発展していくのか、泉澤氏と森氏にお話を伺いました。
泉澤氏:私は生まれも育ちも北海道で、最初に就職した会社も札幌市の測量会社でした。1983年に入社した当時は従業員が10人ほどだったのですが、確か2年後にM&Aで譲渡を行い、結果的にグループ全体で1000人規模の会社になりました。その会社で勤めている間に土地家屋調査士の資格を取得したのですが、滅多に合格できる資格ではなく、人生一度きりですから「自分の力を試してみたい」と思い、2003年に独立しました。
泉澤氏:ありがたいことに、こちらから求人を出さずとも「給料はいらないので、仕事を教えてほしい」と門を叩いてきた人が独立直後に現れて、採用するとその人がまた別の人を呼んできて――といった具合に、みるみるうちに従業員が増えていったんです。そこで、従業員への社会保険の保障内容などを充実させるため、2007年に株式会社を設立し、北広島市に本社を置きました。
その後、北広島市で唯一の測量会社だとアピールし続けた結果、市からも仕事を依頼されるようになったのです。
そうしたなか、ある不動産会社とのご縁から、2015年に札幌市にもオフィスを開設して拠点を拡大することになりました。交通の便も良い場所なのでますます人材が集まり、現在は15人が在籍する規模になっています。
泉澤氏:札幌オフィスを開設する前は土地家屋調査士の合格者が5人いまして、会社の規模こそ小さいながら、道内でこれほど資格者のいる測量会社はほかにないほどでした。
ただ、資格を生かして独立していった人もいます。私自身も前に勤めていた会社から独立させていただいたものですから、独立したいという相談を拒む理由もなく、むしろ応援する気持ちで彼らの背中を押してきました。
今は私と専務取締役に加え、数年前に関西から移住してきた従業員の3人が、土地家屋調査士の資格を保有しています。

泉澤氏:当社の従業員は、とにかく仕事熱心な人ばかりです。お客様からも「痒い所に手が届くスタッフだ」と言われていまして、それはきっと皆が指示されたこと以外にも、プラスアルファの仕事を丁寧にこなしているからなのでしょう。お客様からの一度のリクエストに対して、単に成果物を出すだけでなく先回りした対応をするので、「これ以上頼むことがないほど、ここまでやってくれる測量会社は初めてだ」と言っていただけています。これが当社の一番の強みになっていると思います。
なので、私自身が営業をかけなくとも、当社が手掛けた測量成果物自体が勝手に営業をしてくれる状態で、そうしてどんどんお客様が増えていきました。
泉澤氏:本当にありがたい話で、当社が測量した資料を見たお客様の先にいる仲介業者などからも依頼が来ますし、あとはホームページを見た本州の大手企業からも依頼が来ています。昔は会社案内の冊子も作っていたのですが、「ホームページだけで社内稟議が通りました」と言ってくださることが多くなったので、ホームページも良い営業をしてくれている状況です。
でも、ここまで事業を伸ばしてこられた一番の要因は、タイミングの良さや従業員に恵まれた“運”だったのかなと思っています。
泉澤氏:やはり“お客様第一主義”です。従業員にも「『ありがとう』と最後に言われるような仕事を心掛けるように」と、昔から繰り返し伝えてきました。
測量の料金は、世間一般のイメージからすると結構高額なんです。道端でよく境界標を見掛けると思いますが、そのモノ自体はホームセンターなどでも2000円程度で販売されています。しかし測量して境界標を1カ所入れるだけで、数十万円の費用がかかってしまうのです。なぜそれほど費用がかかるのか、依頼者が疑問に思うのも無理はありません。
ですので、当社では依頼された際に十分ご納得いただけるよう、懇切丁寧な説明を行っています。最後には「このくらいの金額で本当によかったんですか?」と言ってくださるほどで、それだけ従業員の皆が手厚くお客様対応をできているのだろうと感じています。
泉澤氏:従業員数が今の規模なのでできることかもしれませんが、やはり口で強く言うよりも、ちゃんと自分が手本になる仕事をしようと常に意識をしてきました。
森氏:当社も泉澤測量設計さんと同じく、企業理念の最初に「顧客満足・社員満足に努め、社業を通じて社会に貢献する。」と掲げており、何よりもまずお客様と従業員の満足を追求していることが一番の強みとなっています。私たちの言うお客様とは、不動産仲介の担当者や、所長、現場の方々などお一人お一人を指しており、その人たちのために頑張ろうということです。
1986年の創業当初は不動産事業から始まり、バブル崩壊時には当社も苦戦を強いられましたが、そんなときこそお客様に支えられて、お客様がいかに大切かと身をもって味わってきました。おかげさまでこれまで常に仕事をいただけている状態で、人材採用を強化し続けながら現在に至っています。
土地家屋調査士法人森事務所を設立したのは2004年で、不動産という広い領域の一分野として立ち上げました。今では土地家屋調査士法人として、国内最大規模にまで拡大しています。
森氏:「士業」は「サムライ業」とも読まれますが、こういう仕事はどちらかというと、クレームが起きないようにするなど、危険から身を守る行動が案外と重視されがちで、顧客満足とは少し求めるものが違うと思うんです。しかし、泉澤測量設計さんや当社は、お客様を満足させるために行動していて、もし何か起きた場合にはいくら費用や時間がかかろうが、一生懸命解決するように努めています。
その結果としてお客様からの感謝につながり、より一層親しくなり、さらに次のお客様が来てくださる。そういう考えや姿勢が、泉澤さんと共通していると思います。

泉澤氏:私は現在61歳(取材時)なのですが、会社には20代の若い従業員もいます。この先私が引退したり働けなくなったりすると、従業員が途方に暮れてしまうという心配はずっと頭の中にありました。それに、私にもしものことがあったら、会社の相続税などの負担が家族に大きくのしかかる可能性もあるので、何か手を打っておかなければと、50歳頃から考え始めていました。
まずは社内での従業員承継が考えられますが、そうすると後継者の株式譲渡にかかる株式買い取りの負担が課題となってしまいます。当社の専務や外部の専門家にも相談しましたが、従業員承継はやはり難しいとの結論に至り断念しました。
次に、事業協同組合のような形で土地家屋調査士が寄り集まった会社をつくり、当社の株式を分散させる方法を考えました。5人ほどに声を掛けたところ、全員から賛同は得られたものの、やはり乗り越えないといけない問題が色々と浮上し、考え中の状態が長く続いてしまったんです。このままではいけないと思い、外部の方と何らかの形で提携や連携をする方法を模索するようになりました。
泉澤氏:従業員が安心して働き続けられるようにしなければと思いましたし、札幌ではある程度名の通った測量会社になるまで頑張ってきたので、お客様が安心して頼ってくださる会社・法人が消えてしまうなんて、あってはならないことだなと。いろんなことを考えましたね。
泉澤氏:色々と考えているうちに60歳を超え、「ゆっくり考えてはいられない」と思い出した頃、本当にすごく良いタイミングでfundbookさんと出会えたことがきっかけになりました。
私は毎日夜まで外勤ばかりしていて、日中に事務所にいる日がほとんどないのですが、fundbookさんが初めて電話をくれた日は、偶然社内にいたんです。だとしても、日々いろんな電話がかかってきますから、通常なら電話を取った事務員で話を完結させるところ、奇跡的に私まで電話がつながってきまして、一度お会いすることになったのです。今思うと、まさに“運”であり“縁”だったと思います。
M&Aをするとなると、はじめはもちろん「従業員の人生を預けて大丈夫だろうか」などという不安や葛藤がありました。ですが、fundbookのアドバイザーさんが本当に誠意ある対応をしてくださり、「誠実な人だから、自分の希望を実現させるために頼ってもいいな」と。M&Aに向けて動き始めてからは、前向きな気持ちで進めてこられました。
森氏:10年ほど前に建築会社と土地家屋調査士法人・測量会社の2社をM&Aで譲受しており、引き続きシナジーのある会社さんがいらっしゃれば手を組みたいと、ずっと考えていました。ここ5年ほどは、測量業の分野に絞ってお相手を探していました。
森氏:一つは、近場のエリアであること。もう一つは、当社が将来的には国や自治体などの公共測量も手掛けていこうと計画しているので、その公共測量をすでに行っていること。この2点をお相手の企業に希望していました。なので、これらのポイントからすると、遠方の北海道が拠点で、なおかつ当社と同じく民間の測量・登記を強みとしている泉澤測量設計さんは該当しないはずでした。
なのに、なぜ泉澤測量設計さんとのM&Aに向けて動き始めたかというと、今は1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)で展開している当社も、先々には地方の大都市へ進出していかなければという構想を持っていたからです。札幌への拠点拡大も視野に入れていたので、ぜひ一度お話をお聞きしたいと思い、面談させていただくことにしました。
森氏:お会いする前からも、きっと素晴らしい経営観をお持ちの方だろうなと想像していましたし、実際に対話して「泉澤さんは信頼できる方だ」とすぐに分かりました。
実は、泉澤測量設計さんと同時期に、ほかの地方都市の測量会社からもいくつかM&Aの話が入ってきていたのですが、相手企業の信頼性にやや不安を感じたり、社長の引退が目的だったりしたので、M&Aには至らなかったのです。社長が引退されると当社から支店長クラスの幹部社員を出向させる必要がありますが、すぐに責任者を向かわせて業務を引き継ぐというのは、そう簡単なことではありません。
ところが、泉澤さんは引き続き4~5年は社長を務めていただけるとのことでしたので、それだけ責任感と信頼感の強い社長だと思いましたし、当社としてもM&A後に不安はないと確信したので、すぐにM&Aの意向が固まりました。札幌への展開は想定していた時期よりかなり早まりましたが、結果としてベストな会社さんとベストなタイミングで実現できたと思っています。
泉澤氏:森事務所さんは同業者ですし、森会長と共通の知り合いもいたので、とても話が盛り上がってあっという間に時間が過ぎ、面談というよりまるで同業者の会合のようでした。
森会長は業界トップクラスの規模を誇る大変立派な会社の代表でいらっしゃるので、お会いするまではものすごく厳しい方なのだろうなと、少し怖いイメージを持っていたんです。ところが、お会いした途端にイメージが覆されました。「従業員のために」という理念をまったくぶれずに有言実行されている方だと、初回の面談から強く感じました。
fundbookさんとの出会いも奇跡的だと感じましたが、森事務所さんとの面談でも「また奇跡が舞い降りてきた!」と、本当に思いましたね。
泉澤氏:「自分の利益ではなく、人のために何かをする」という内容のお話を、終始強く仰っていたことが印象的でした。森会長はお客様や従業員に対して、その言葉通りの姿勢を貫かれていらっしゃるんです。お互いの会社の規模こそ違いますが、私もそういう考えをずっと持ってきたので、森会長にすごく共感しました。
泉澤氏:もともと同業者をお相手として一番に希望していましたし、実際にお会いしても違和感を感じるところは一切見受けられなかったので、こちらとしてはこれ以上ないお相手だと思いました。
ただ一方で、大手の森事務所さんとグループになった際に、従業員が馴染んでいけるかという心配も浮かびました。私はこれまで皆ができる限り自由に楽しく働いてもらえるよう、社内文書を極力少なくして、拘束を減らす方向性で会社を運営してきました。大企業では現場監督が報告書の作成作業に1日中追われることもあると聞くので、もしそうなると当社の従業員にはすごくストレスになるだろうと。
ですが、森会長からお話を聞いているとやっぱり従業員思いでいらっしゃって、私の考えと一致していたんです。従業員のことを考えても、マイナスなところは本当に一つもありませんでした。

泉澤氏:fundbookさんのご尽力あってこそですが、業界トップの森事務所さんと一緒になれたなんて、やはり奇跡としか思えませんでした。一方で喜びや安心感と同じくらい、「森事務所さんの足を引っ張ることはないだろうか」という不安も大きかったです。たまたま業績が例年を若干下回った年だったので、胸を張ってグループに参画できる心境にはなれず、成約日が近づくにつれてfundbookさんに「大丈夫かな」と相談に乗ってもらうことも増えていました。
森氏:一時的な業績の変動は多くの経営者が経験していると思いますし、当社も売上は目標を達成しても、利益が計画通りにいかなかった年だってあります。そんなとき当社は、次年度の採用人数を調整するなどして改善していけばいいだけの話だと捉えて、次の目標に向けて進んでいます。
泉澤測量設計さんは当社よりも利益率が優れていますから、こちらが見習わないといけないところがたくさんありますし、様々な面で泉澤さんの経営手腕の高さを感じています。
泉澤氏:成約から約3週間が経ち(取材日)、森会長から当社の従業員に直接お話しいただく会を、まさに今朝開いていました。皆「スケールの大きな会社と一緒になれた=業界トップの仲間入りをした」ということに驚いていましたが、同時に森会長からのメッセージによって、徐々に実感が湧いていった様子でした。
森氏:当社の成り立ちや自己紹介から始まり、私の思いを2時間ほどかけて話させてもらいました。
「会社は従業員のものであり、世の中のものだと私は思っている。だからこそ、株式会社や法人は永遠に続いていかなければいけない。会社の目的は、従業員やお客様も含めた“人”を幸せにすることだ」と。
今回のM&Aで森事務所が泉澤測量設計さんの株式を取得しましたが、従業員の皆様の会社として、皆様とともに経営していきたいと思っています。なので、株式は従業員の皆様にもぜひ持っていただきたい。コーオウンド・ビジネス(従業員が株主となり、経営に参加するビジネスモデル)によって、従業員がいる限りずっと事業が続いていく会社にしたいと、私は本気で考えていることを伝えさせていただきました。
泉澤氏:皆が経営者になって、会社を永久不滅にしていきたいという森会長のお考えに向けて、すでに進み始めていることが従業員に伝わりました。そのおかげで、皆も不安なく前進していけると思っています。

泉澤氏:直近では、森事務所さんからベテランの測量士が1名、当社に来てくださることになりました。これを機にスタッフの増強が図っていけるだろうと、今とても期待しているところです。森事務所さんにとってご負担が大きかったと思いますが、本当に感謝してもしきれないです。
森氏:こうして一緒になったので、お互いに協力するのは当然です。
札幌はどうしても冬場が閑散期となるので、冬は泉澤測量設計さんに当社の業務を支援していただき、夏は当社が支援するという構想も進めています。そうすれば、もっと無駄がなくなり、安心して雇用も進められるでしょう。
それに、今や遠方でも難なくやり取りできる時代ですから、建物登記が得意な泉澤測量設計さんと、土地登記が得意な当社とで、互いに教え合ったり仕事を助け合ったりして、ともに成長していけるだろうと楽しみにしています。
泉澤氏:札幌市内に同じくらいの規模の会社が4社ありますが、技術力やお客様対応力なども含めた総合点では、当社が1位だろうと私は思っております。ただ、従業員数や売上規模では2~3番手というところです。全てにおいて1位になれば、従業員ももっと安心してくれるはずなので、ぜひトップを目指したいです。「森事務所さんという大きな後ろ盾があるので、これからますます精力的に展開していこう」と、ちょうど今従業員にも話してきたところです。
森氏:会社の成長は、経営者と従業員の全員にとって楽しいことであるはずです。なので、もっと伸びていってほしいですね。
今の若い人たちが思う“勤めたい会社”とは、どんな要素を持つ会社だと思いますか?一つは「成長する会社」で、その中で自身も成長していきたいのだそうです。そして二つ目が「人のために役立つ仕事」。公共性と社会貢献度の高い私たちの仕事は、まさにその通りだと思います。そして三つ目に「ワークライフバランス」も重視されています。分業制の私たちなら、これももっと追求できるはずです。
こうした“勤めたい会社”の要素をより高めていけば、ダントツのナンバーワンになれると思います。ダントツとは、ナンバーツーより何事も3割上回っている状態であって、そうなればほかが競争を求めなくなり、さらにはお客様のほうから声を掛けていただけるようになるのです。
泉澤測量設計さんにはぜひ札幌でダントツのナンバーワンを目指していただき、お客様と従業員の皆様の夢がもっと広がる会社になってほしいと願っています。
泉澤氏:ありがとうございます。会社を木に例えるなら、根をもっと強く張り、上にもどんどん大きくなっていくような、そんな風に泉澤測量設計を成長させていくことが私の抱負です。
私はかつて従業員に対し、「自分が死ぬときに一瞬でも後悔しないように、この人生でよかったと思える生き方をしてほしい」と伝えたことがあります。
その言葉を口にした以上、会社の経営がうまくいっていないと受け取られるようでは、言行不一致であり、経営者として示しがつきません。
経営者は、従業員一人ひとりの人生を少なからず背負う立場にあります。その責任は非常に重く、決して軽く考えることはできません。
だからこそ、私自身も自分を鼓舞しながら、これまで以上に真摯に経営と向き合い、会社をより良い方向へ導いていきたいと強く思っています。

泉澤測量設計株式会社
代表取締役 泉澤 誉一氏
札幌市周辺の同業者のうち、従業員を複数人雇用しているところは少ないものの、高齢化や将来的な引き継ぎなど、経営者が抱える悩みは私と共通していると思います。私は今回のM&Aを機に、「仲間を作ることは決して悪いことではなく、むしろこれからもっと必要になることだ」と、声を大にして広めていきたいです。現に、私が10年以上理事を務めている札幌土地家屋調査士会において、メンバーの方々にはそう話しています。
また、M&Aを検討するタイミングは、絶対に逃さないように意識しておくことも重要です。経営者自身が切迫した状況になってからM&Aをお願いしようとしても、相手企業がいないことにはどうしようもありません。なので、早くから考えておいたほうがいいということも、同業の経営者には伝えています。
一人で事業を運営している場合はともかく、従業員のことを考えると、会社と事業が安定して未来に続いていくことが一番です。そのためには、M&Aを活用したグループ化などの手法が、きっと有効に働くと私は考えています。

株式会社森事務所
代表取締役会長(CEO) 森 秀夫氏
日本で後継者不在に悩む法人は何万社とありますが、現時点では、譲渡する側も一定の規模がある法人によるM&Aが主流だと見受けられます。今後、小規模事業者の譲渡案件も仲介しやすい仕組みができれば、M&Aはもっと盛んになるのではないでしょうか。
ただ、規模の大小に関係なく、M&Aに踏み出す時期の見極めはとても重要で、私たちの業界の場合は特にそうです。経営者がすでに高齢で、引退を目的に譲渡しようとしても、譲受企業側に有資格者でマネジメントもできる責任者を、すぐに派遣できる余裕があるとは限りません。実際に当社も、経営者が高齢で引き継ぎ期間が極端に短い法人とのM&Aが、うまくまとまらなかった経験があります。
泉澤さんはご自身も従業員も若いうちから承継の方法を模索され、まだまだ精力的に経営を続けられるうちにM&Aへと動き始められました。譲受する立場として、この点も非常に大きな魅力だったので、M&Aは検討し始める時期に「遅すぎる」はあっても、「早すぎる」はないだろうと思っています。

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担当アドバイザー コメント
この度、北海道札幌市で土地家屋調査士業を手掛ける泉澤測量設計株式会社および土地家屋調査士法人ポラリス様と、東京・国分寺市を拠点に同じく土地家屋調査士業を展開されている株式会社森事務所様とのM&Aをお手伝いさせていただきました。
本件は、泉澤代表が中長期的な事業承継、そして「会社を次の世代につないでいくこと」を見据えられる中で、その選択肢の一つとしてM&Aによる承継を模索されるところからスタートしました。
単なる譲渡ではなく、これまで築き上げてこられた歴史や想いを、いかに未来へ引き継いでいくか。その覚悟と誠実さを、初回の面談時から強く感じておりました。
一方、株式会社森事務所様は、関東圏を中心に大手企業との強固な顧客基盤を築かれ、「森グループ」として業界トップクラスの規模と実績を誇る企業様です。
以前より成長戦略の一環として他エリアへの進出を検討されており、同じ志を持つパートナーを探索されていました。
両社様は同じ土地家屋調査士業という枠を超え、「お客様の満足」と「従業員の幸せ」を本気で追求されている点で、驚くほど共通した価値観をお持ちでした。
面談では、互いの事業や人材、そして将来像について自然と会話が弾み、場の空気が一気に温まったことを今でも鮮明に覚えております。
今回のご縁を通じて、企業の永続と、両社様のさらなる発展が実現されること、そしてこの取り組みが土地家屋調査士業界全体に新たな可能性を示し、「“ダントツ”のナンバーワン」企業へと成長されていくことを、担当アドバイザーとして心より願っております。