事例紹介

「単独成長」よりも「M&Aによる協業」。 異業種の強みを活かした新規事業を立ち上げ、更なる成長を目指す

「単独成長」よりも「M&Aによる協業」。 異業種の強みを活かした新規事業を立ち上げ、更なる成長を目指す
  • 譲渡企業A社
    業種
    IT業
    地域
    関東
    設立
    5年未満
    事業内容
    医療機関向けITプラットフォームの運営
  • 譲受企業B社
    業種
    人材業
    地域
    関東
    設立
    10年未満
    事業内容
    医療系人材紹介

医療機関向けITプラットフォームの運営を手掛けるA社。創業以来急成長を遂げてきたものの、A社社長は今後も成長を加速し続けていく難しさを感じていた。
「自社単独で上場を目指すべきか」「豊富なノウハウやネットワーク、人材を抱える企業と手を組み加速度的な成長を目指すべきか」悩み抜いた末にA社社長はM&Aの本格的な検討を開始。譲渡先として医療系人材紹介を手掛けるB社と出会い、既存事業の強化のみならず、両社の強みとグループ力を活かした新規事業の立ち上げも期待され、両社の強い熱意のもとM&Aが成約した。
今後、「IT」「医療」「人材」それぞれの強みを掛け合わせた両社の事業成長が期待される。

課題

  • 類似サービスが数多く存在するITプラットフォーム業界において急速な成長が求められる中、自社単独成長の難しさを感じていた
  • 周辺サービスへの事業拡大に対するノウハウや人材面での課題感があった
  • A社社長の今後の人生プランを考え、新たなキャリアへ挑戦することも選択肢として次期経営体制を模索していた

効果

  • 全国的な顧客ネットワークを持ち、人材紹介や医療分野において豊富なノウハウと実績を持つ企業とパートナーになり、既存事業の強化が可能に
  • A社が持つITノウハウとB社が持つ医療・人材のノウハウで新規事業立ち上げの選択肢が豊富に
  • A社の経営人材の増強と更なる事業拡大の土台を作り上げていく人材基盤の獲得

急速な成長が求められるなか、「単独経営」よりも「他者との協業」に可能性を見出す

関東で医療機関向けのITプラットフォーム運営を手掛けるA社は、創業5年未満ながら急成長を遂げてきた。しかしA社社長は、類似サービスが数多く存在するITプラットフォーム業界において、今後も顧客を獲得していくために事業をさらに急速に成長させたいと考えながらも、自社単独で事業を拡大し続けていくことの難しさを感じていた。「A社が今後も急速に成長していくには、豊富なネットワークやノウハウと人材を持つ企業と手を組む必要がある」と考えたA社社長は、M&Aの本格的な検討を開始した。

  • 譲渡企業A社
    社長

    元々は、上場も視野に入れて経営を続けてきました。しかし急速な成長が求められるITプラットフォーム業界の中で、当時のメンバーだけで今後もスピード感ある成長を続けていくには課題も多く、独力での上場やその後の継続的な成長ができるのかを懸念していました。当社が展開しているプラットフォームの対応領域を強化したり、事業を周辺ビジネスへ拡大するなど成長の余地はあると考えていたので、その手段としてM&Aで他の企業と手を組むことを検討していました。

  • fundbook
    アドバイザー

    A社社長は、初めはM&Aを選択肢の1つとして検討していましたが、お話を聞くなかでA社の展開する領域のビジネス環境や競合状況、社長自身のキャリアプラン等総合的に勘案し、今後の資本政策としてM&Aは優先順位が高いと感じました。同時に、A社が手掛けている事業は競合優位性も十分にある素晴らしいビジネスモデルを構築しておりましたので今後さらに発展していく可能性があり、それを実現する良きパートナーをご紹介できると確信しました。

「医療」「人材」に強みを持つ企業と出会い、協業による事業成長を両社ともに熱望

A社の譲渡先を探すなかで、医療系人材紹介を手掛けるB社とマッチング。A社のプラットフォーム事業にB社が持つ医療・人材におけるノウハウやネットワークを組み合わせることで、A社事業のさらなる強化が見込まれた。また、A社が持つITのノウハウとB社が持つ医療・人材のノウハウを掛け合わせることで、周辺ビジネスへの新規事業展開という効果も期待された。両社の面談では、事業上のシナジーだけでなく会社の文化についても意気投合し、両社がM&Aに対し非常に前向きに感じれるものとなった。

  • 譲渡企業A社
    社長

    当社を任せる相手を探すにあたり、fundbookさんには複数の候補先を提示していただいたので、じっくり吟味できました。そのうえで、M&Aのイメージがつくようなディスカッションの場を設けていただきました。B社さんとのM&Aは、当社が抱えていた課題を解決できるイメージがはっきりとつくものでした。社風の相性も良く、安心して当社を任せられると面談の際に確信しました。

  • 譲受企業B社
    社長

    A社さんは当社が持っていないITのノウハウを持っており、是非とも事業拡大や新規事業の創出に向けて協力していきたいと思いました。当社の取締役も「是非A社さんと一緒にやっていきたい」と熱望しておりましたが、A社さんは「IT」という、当社の既存事業と全く異なる領域を手掛けられている会社さんだったので、本当に新規事業が実現できるのか、社内の合意をとるのに苦戦しましたね。それでもA社さんと一緒に成長していきたいという熱意を伝え続け、最終的には社内の理解を得ることができました。

  • fundbook
    アドバイザー

    A社は複数の既存株主や経営陣への説明が必要となり、B社では領域が異なる会社とのM&Aに対して社内の合意を取らなければならず、ステークホルダーの理解を得るのに数ヶ月を要しました。それでも、会社の成長のためにそれほどの時間をかけてでも一緒になりたいというご両社の熱意は高く、私達も無事に成約できるよう最大限のサポートをしようという思いでした。

更なる事業成長に向け、既存事業の強化と両社の強みを活かした新規事業の立ち上げへ

両社のM&Aは無事成約。今後はB社によるサポートのもとA社の既存事業拡大が行われるほか、両社それぞれが持つ強みを活かした新規事業の立ち上げへと本格的に動いていくことに。また、A社の経営体制も将来を見据えた新体制へ転換していく方向性を歩み始めた。

  • 譲渡企業A社
    社長

    当社とともに成長を目指していける心強いパートナーができて、成約したときは本当に安心しました。社内でも、今回のM&Aに対し、今後の成長がさらに期待できると前向きな声が上がっています。上場するしないに関わらず、既存事業の強化や新規事業の立ち上げを通じて、自社単独ではできなかったであろう成長が期待できましたし、実際に既に複数のプロジェクトも動き始めています。私自身もまずはB社と共にA社を次のステージへ引き上げたのち、個人としては新たなチャレンジも将来的には模索していこうと思っています。

  • 譲受企業B社
    社長

    A社とのM&Aに対し、社内の理解を得るために多くの時間をかけてきたので、M&Aが実現して非常に嬉しく思います。当社の事業領域とは異なる「IT」に強みを持つA社とパートナーになったことで、両社の強みを活かした新規事業を立ち上げようと、今は毎週打ち合わせを重ねています。既存事業の強化だけでなく、新規事業の立ち上げを通じて、A社とともに成長していけることを心から楽しみにしています。

  • fundbook
    アドバイザー

    A社とB社は面談時から相思相愛の関係性を築いており、無事成約まで支援させていただくことができ大変嬉しく思います。また、ベンチャー企業にとって上場以外の資本政策の選択肢を提示できたことも意義のあるM&Aだったと感じております。
    「IT×人材× 医療」で生まれる新たな事業により、ご両社が今後さらに成長されることを切に願っております。

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